DTM講座 ボーカル録音に必要な機材⑫
ヘッドホン
り:でも、ある程度は自宅でボーカル録音したい!
け:プロのボーカルレコーディングはどうなってるのか知りたい!
ま:というご要望にお応えして、ボーカル録音講座 続きです♪
り:分かりやすい「ボーカル録音に必要な機材」解説図を見ながらどうぞ!
【ボーカル録音に必要な機材】 12.ヘッドホン
わ:レコーディングの風景と言うとやっぱりヘッドホンですよね。
り:やっぱコレが無いと!
ま:でも、カラオケはスピーカーで音を聞きながら歌えるのに、
なんでレコーディングではヘッドホンが必要なんですか?
師:スピーカーから音を出しながらボーカルを録音しようとすると、
スピーカーから出た音をマイクが拾ってしまうじゃろぅ?
すると、
1.ハウリングする危険性がある。
2.録音中はメトロノームを聞きながら歌う、という場合、
メトロノームの音もボーカルと混じって録音されてしまい、
後でカットできない。
3.ボーカルにはリバーブをかけることが多いが、ボーカルと一緒に
スピーカーから出たカラオケが録音されてしまうと、カラオケ全体にも
リバーブがかかってしまう。
などのデメリットがあるんじゃ。
要するに、後で微調整がきかなくなってしまうんじゃ。
あ:基本的には、
「それぞれのマイクが、なるべく必要な音だけを拾えるようにする」
のが現代のレコーディングの基本なんですね。
け:ミキサーっていうくらいだから、音を「混ぜる」のは簡単だけど、、
師:一度混ざってしまった音を「分解する」のは非常に困難で、ほとんど無理なんじゃ。
だから、レコーディングエンジニアは、
「極力最後の最後までバラバラの状態で置いておく」ようにしておくんじゃ。
ま:なるほど~♪
り:本当に分かってるんだか。。。
【ヘッドホンで演奏するのは難しい】
け:でも、ヘッドホンで演奏したり、特に歌ったりするのって
すごく難しいですよね。
師:そうじゃのぅ。
特に、歌の場合、普段、自分の声は
・自分が外(空気中)に出した音 と
・頭蓋骨が振動(共鳴)する音
が混じった状態で聞こえておるんじゃが、、、
わ:ヘッドホンをしてしまうと、
・自分が外(空気中)に出した音 だけが
マイクに拾われてヘッドホンから聞こえてくるので、
「本人(だけ)には聞き慣れない音」になるってことですね!
師:その他、レイテンシや位相など、いろいろと技術的な要素もあって、
ボーカリストにとって、ヘッドホンで歌うのはとても難しいんじゃ。
あ:プロのレコーディングエンジニアの技術的なサポートと、、
り:ボーカリストの経験とか慣れが必要、っと。
師:ボーカリストが簡単にできる対策としては、
ヘッドホンを片耳だけちょっとずらして、
口から出る音を直接聞く、という手もあるんじゃ。。。
ただし、この方法は3つ注意点がある。
1.ズラした分、音漏れがしやすくなるので、
聞かない方のユニットは手で後頭部などに
しっかり押さえつけておこう。
2.レコーディングはバックに合わせてナンボ。
片耳だけでも、しっかりとバックのリズム・音程を
集中して聞こう。
3.マイクを通した音を聞いていないので、
録音後、プレイバックした時に「あれ?」
となることも多い。プレイバックのチェックも
しっかりやろう。
プロ用ヘッドホンの定番 SONY MDR-CD900ST
ま:さて、プロ御用達、オススメのヘッドホンは?
師:もちろん、誰もが見たことのある、コレじゃ!
わ:レコーディングスタジオの大定番
SONY MDR-CD900ST
あ:プロ用スタジオモニターヘッドホンとして20年以上使われている実績!
り:音は余分な化粧っ気やクセがなく、素直!
け:よくある民生用のヘッドホンにありがちな低音強調が無く、スッキリしていて、
リズムがとりやすい!
わ:密閉型なので、外からの雑音に強い!(特に宅録では重要)
ま:もちろん、ミキシング時のリファレンスモニターとして最適!
あ:コードはストレートケーブルが軽くて疲労感も少ない!
Sony / ソニー MDR-CD900ST ヘッドホン
価格:18,900円(税込、送料別)
【レコーディング講座:ボーカル録音に必要な機材】
①マイク
②マイクケーブル
③マイクスタンド
④ウィンドスクリーン
⑤HA(⑧⑪を含む)
⑥リミッター
⑦マイクケーブル
⑧オーディオインターフェイス
⑨パソコン・DTMソフト
⑩USB/FWケーブル
⑪キューボックス・小型ミキサー
⑫ヘッドホン
ヘッドホンの選び方
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Originally posted 2011-09-25 19:19:00.