音楽の仕事!TVや映画音楽の作曲家になる方法①

音楽の仕事!
TVや映画音楽の作曲家になる方法①


あ:いやぁ~、こないだ見に行った映画、良かったよね~。
ま:久々に泣けた~。
あ:ストーリーや演技もさることながら、要所要所のBGMが、、
ま:ぐぐぐっと気持ちを盛り上げる!
わ:映画音楽の作曲家ってすごいよね。
け:自分の曲を映画で使ってもらうには、どうすればいいんだろう?
り:プロに聞いてみよう!
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【テレビや映画音楽の作曲家になる方法】


あ:師匠~、映画音楽の作曲家になるにはどうすればいいんですか?
師:まったく今時の子は、何でもマニュアルがあると思っておる。
  まずじゃな、「TVや映画音楽の作曲家になりたいんです」という子は結構
  いるんじゃが、圧倒的に努力不足じゃ!
  ①まず、どんな作曲家がいるのか、くらいは調べろ。
  ②それらの作曲がどんな経歴を持っているのか、くらいは調べろ。
  ③映画のサウンドトラック(BGM集)を買って、研究ぐらいしろ。
  ④死ぬほど映画を見ろ。
  だいたい、④すらやったことの無い奴が、
  「映画音楽の作曲家になりたいんです」なんて言うもんじゃないっ!
り:おー怖っ。
ま:国際的に有名な映画音楽家は
  ヘンリー・マンシーニ(ティファニーで朝食を、ピンク・パンサー)
  エンニオ・モリコーネ(荒野の用心棒、アンタッチャブル、ニュー・シネマ・パラダイス)
  ジョン・ウィリアムズ(ジョーズ、スター・ウォーズ、ホーム・アローン、ハリー・ポッター)
  ハンス・ジマー(レインマン、ライオン・キング、パイレーツ・オブ・カリビアン、ラストサムライ)
  ジョルジオ・モロダー(フラッシュダンス、ネバーエンディング・ストーリー、トップガン)
  マイケル・ナイマン(ピアノ・レッスン、仕立て屋の恋、髪結いの亭主)
  トレバー・ラビン(アルマゲドン、ディープ・ブルー、)
  ランディ・ニューマン(トイ・ストーリー、ミート・ザ・ペアレンツ)
  デヴィッド・アーノルド(007、GODZILLA)
  ジェームズ・ホーナー(エイリアン2、タイタニック)
  デビッド・フォスター(摩天楼はバラ色に、ボディガード)
  デイブ・グルーシン(恋に落ちて)
  などなど。。
け:日本人では
  久石譲(宮崎駿や北野武の映画)
  坂本龍一(戦場のメリークリスマス、ラストエンペラー)
  松本晃彦(踊る大捜査線のブラック・ジャック)
  佐藤直紀(ALWAYS 三丁目の夕日、SPACE BATTLESHIP ヤマト、龍馬伝、WATER BOYS)
  千住明(高校教師、家なき子)
  などが有名です。
わ:たくさんいるんですね~!
ま:ちなみに、映画やドラマのBGMは「劇伴」(げきばん:演劇の伴奏)
  呼ばれます♪

【映画音楽を作るには、クラシックの勉強が必要】


あ:経歴を見ると、ほとんどの方がクラシックの勉強をされていますね。
師:もちろん主題歌などはボーカル入りのポップスだったりするが、
  映画の中で使われるBGMは、ほとんどがオーケストラによるものじゃからのぅ。
  ドラムが入っているようなものでも、「インスト」と呼ばれる「楽器のみの曲」じゃ。
わ:そ、そうだったのか!
り:気付いてなかったんかい!
け:ま、映画の中では、当然、主役は役者さんの演技やセリフな訳で
り:歌詞やボーカルの入った音楽だと、セリフとカブってしまうので、
あ:「歌もの」ばっかりで2時間を成り立たせるのは難しい、と。。。
わ:暗~いシーンや、怖~いシーン。
り:悲しいシーンやお葬式。
ま:楽しいパーティーや結婚式♪
け:別れ話や危険なカーチェイス
あ:そしてもちろんラブ・ロマンス♪
わ:これを全部表現していかないといけないんだもんなぁ~。
け:「好きな曲を作る」なんて悠長なこと言ってる場合じゃないなぁ~。
ま:どんな音楽がどのシーンに入っているか、注意して映画を見直してみましょう~♪
り:映画館に行ったり、DVDを買うのをケチっちゃダメです!



あ:オペラやミュージカルだと、「●●のテーマ」みたいのがあって、
  「この人物が出る時は、このメロディー」って決まってることがあるんだって。
わ:同じテーマ(基本になるメロディー)だけど、
  登場する場面や、年齢、心情によって、テンポやアレンジが変わるのか~。
り:うぉ!それ、めっちゃ面白そぅ!
あ:こうなると、
  「ポップス中心の音楽専門学校を出て、すぐに映画音楽の仕事」
  という訳にはいかないわね。。
り:やっぱり、音大・芸大並みの勉強が必要か~。

【映画音楽を作るには、スピードと応用力が必要】


ま:映画1本のために何曲ぐらい作るんですか?
師:15曲から~テレビの連続ドラマシリーズだと50曲ぐらいになることもあるんじゃ。
け:ご、50曲?俺、無理。。
師:とは言え、2秒くらいの効果音的な曲も含めてじゃ。
ま:「あ、あぶなーい!」みたいなシーンとか。
あ:作曲や製作の期間はどれくらいあるんですか?
師:テレビだと、通常はかなり短い。
  1ヶ月から3日、ということもある。   
け:み、3日で50曲?お、俺、無理。。
わ:となると、イチイチ打ち込みでデモを作ってる訳じゃないんですね。
あ:クラシックの人で絶対音感がある人って、
  いきなり譜面(スコア)に書いて終わりみたい。。
ま:「スピードが必要」ってことですね。。。
師:映画ならシナリオを読んである程度構想を練っておき、
  撮影後、本編集前の仮編集(荒編)を見ながら製作・録音する、
  というのが一般的じゃ。
  編集も結構時間がかかるので、映画は数ヶ月単位で考えられるんじゃ。
ま:「シナリオを読み解く読解力と想像力も必要」ですね。。
わ:あ、そうか。プロモーションビデオじゃないから、曲に合わせて
  映像を撮影する訳にはいかないのか!
り:そりゃそうだ。
け:え、でも、映像の長さに合わせて曲を作るのって大変じゃね?
  ポップスやロックだとだいたい4小節のカタマリがあるし。。
あ:だからクラシック系になるのかもね。
師:実際、レコーディング当日に
  「急遽2小節短くしないといけない」なんてことはザラじゃからのぅ。
ま:「応用力も必要」ってことですね。。。

【映画音楽を作るには、コンピュータを使いこなす必要】


師:また、昔は、レコーディングスタジオに映写機を持ち込み、
  指揮者は、流れている映画にあわせてテンポ調整をしていたんじゃ。
あ:うわぁ!職人技ですね!
師:そんなアナログな職人の世界に、
  デジタルで1/1000までテンポ設定ができるマックのMIDIシーケンサーを
  持ち込んだのが、久石譲さんなんじゃ。
  当時、日本製のシーケンサーは1/10か1/100までしかテンポ設定が
  できなかったからのぅ。
り:あ、今ではデジタルビデオ映像をProToolsに入れて、それを見ながら
  映画音楽を作ってる、ってのをテレビで見た!
け:おぉー、デジタル化してる!
わ:映写機に比べたら、だいぶ楽そうですね。。。
師:実際、映像と音楽の同期は、なかなか一癖あるからのぅ。
ま:今では「コンピューターを使いこなす必要」もある。。
あ:TVCMでも活躍されている久石譲さんの「感動を作れますか?」という本は、
  作曲・製作・録音・演奏、様々な場面で悩みながら音楽が作られる過程が
  よく分かる本です。
ま:映画音楽・テレビの音楽・CM音楽の作曲家を目指す人は必読!

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