オーディションに合格する方法 まずはデモテープの審査方法を知る1
あ:今日はスタジオでマイコのオリジナル曲を録音中です。
 ま:♪あなたは~~♪いつもぉ~~♪わたしに~~♪むちゅうぅ~~
 ♪どうして~~♪わたしはぁ~~♪かわいすぎるのぉ~~♪
り:って、どんな歌やねん!
 わ:自己表現としてはバッチリ表現できてるな。。。
 け:た、確かに。。。
あ:し、師匠、ど、どんなもんなんでしょうか。。。?
師:んーオホン!。曲と歌詞はさておき、歌は普通に「近所のカラオケうまい子」
 レベルじゃな。
ま:やっぱり~~♪うまいんでしょう~~♪
 り:いや、褒めてるんじゃねぇ!
 わ:完全に自分の世界だな。。。
 け:ある意味アーチスト。。。
あ:これくらいだと、オーディションに応募して合格する率は?
 師:んーオホン!ズバリ0%じゃな。
 ま:えー!?
 り:ザックリっすね。。。
デモテープオーディションの一次審査でデモテープを聞いてもらえる時間は20秒
わ:実際、オーディションの審査では、こういうデモテープって、どれくらいの時間、聞いてもらえるんですか?
 師:1人20秒くらいかのぅ。。
け:そ、そんなに短くて分かるんですか?
 師:十分じゃ。
ま:20秒じゃ、このマイコちゃんのめくるめく魅力は分からないですよ!
師:それはそうじゃのぅ。マイコちゃんの良いところはいっぱい知っておるぞ。
 しかし、それとビジネスは別じゃ。
例えばマイコちゃんがデビューしてテレビでCMを流すとすると、CMは15秒しかないじゃろぅ?
あ:30秒や1分のCMもあるけど、確かにCD宣伝のCMはほとんど15秒タイプ。
り:しかも、「××のニューシングル、「○○○○」、Now on sale!」なんてアナウンスも入ると、、
わ:実質10秒くらいで、CM見た人に
 「このCD買いたい!」と思わせないといけない。。。
師:もちろん、20秒で「お!」と思えば、1コーラスくらいまでは聞くがのぅ。。
け:1コーラスまで聞いてもらえる確率は?
 師:10-20人に一人くらいかのぅ。。
 あ:さらに良ければ2曲目以降を聞いてもらえる、ってコトか。
 け:2曲目まで聞いてもらえる確率は?
師:1コーラスまで聴いた人の中から更に10-20人に一人ぐらいかのぅ。。
 り:師匠に言われるとリアル~。
わ:デモテープ総数から考えると、ここまでで既に「100人に1人」に絞られるのか。。
ま:えー、
私の魅力をフルアルバムで伝えようと思ってたのに~
全部聞いてもらえないのぉ~?
 師:そうじゃ。だから、
- デモテープはどんなに多くても3曲まで。
- 1曲目歌い出し~1コーラスまでの完成度を高めよう。
オーディション応募100通のうち、98通は素人レベル
わ:なんでそんなに早く分かるんですか?
 師:「聞く方もプロだから」というのが1つ。
 もう1つは、、、そうじゃのぅ、
例えば野球じゃと、プロ野球選手になろうと思ったら、
 どんな過程が必要かのぅ?
ま: 1.とりあえず野球部が強い学校でレギュラー獲得!
 あ: 2.高校野球で県大会で優勝して、甲子園出場!
 わ: 3.甲子園でチームがせめて準決勝くらいまで進み、自分も活躍!
 け: 4.ドラフト会議でプロ野球チームから指名してもらう!
 り: 5.甲子園優勝チームでも、プロ野球選手になれるのは1人か2人。。。
師:こうして高校球児数万人が、毎年、数十人に絞られるんじゃ。
り:でも、草野球とかで「(優勝してなくても)甲子園出たことある」なんて人が出てくると、
 軽く投げたり打ったりするだけで
「全然別格!別人種!」って思っちゃうもんなぁ。
 わ:あれはズルいわ!守備の人数2-3人減らしてもらわないと、試合にならん。。。
あ:。。。プロのミュージシャン、アーチストも同じってコトね。。。
ま:アタシのように飛び抜けた魅力が無いとね!
 り:こ、コイツはタフや。。
一次審査は ふるい分け
師:そう、だから20秒で十分なんじゃ。。。
 あ:相当、人並み外れた努力が必要ってコトですね。。。
 け:俺、無理。。。
 り:あらら、また気絶。。。
師:結局、オーディションは運転免許の試験のように、
「ある程度以上の人は合格」という
ものではないんじゃ。
むしろ、
「プロとしてビジネスになる」と感じられる素材をピックアップするのが目的じゃから、
合格者は100人でも0人でも構わないんじゃ。
最終的な判断はもっと後でジックリやれば良いし、
どのみち1社がOKしたからデビューできるようなものでもない。
正直、何千通と応募があっても、98%は素人レベルじゃ。
 だから、一次審査(デモテープ審査・書類審査)は
「一人ひとり吟味して審査する」というよりも、
まず「ふるい分け」。
「やりたい」という人はいくらでもいるので、
この段階で目を皿のようにして探し回る必要はないんじゃ。
レコード会社もプロダクションも、求めるのは 即戦力
ま:あ、でも、「今はまだ未完成だけど、金の卵だから大事に育てよう!」なんてことは?
 師:それなりにオーディションを通過してからの話じゃな。
昔は「若い女の子=アイドル」だったので、キャピキャピしていない子は、
「ある程度の年齢になってボーカリストとして売り込もう」というところまで待つ(育成)
というシステムもあったのぅ。。
あくまで販売戦略に乗ってからの話なんじゃ。
わ:昔は、ですか。。
 師:今はレコード会社も外資中心で、
音楽市場も変化のスピードが早くなっておるからのぅ。
どこも「育てる」余裕が資金的にも人力的にも無くなってきておるんじゃ。
就職でもそうじゃろうが、
アーチストもなるべく短期間で元が取れる
「即戦力」が求められておる。
音楽スクールやダンススクールの実情は?
あ:K-POPでは、みんなレコード会社か事務所のスクール出身のようですが。。
師:あのようにスクールがレコード会社や事務所の
 ビジネスの一環になっていれば、最初の「オーディション」の敷居は低いが、
 結局はスクールの費用を長期間(数年単位で)払わなければならん。
ま:「育成」という名のビジネス。。。
 け:その割には必ずしもデビューできるわけでもなく。。。
わ:今度はスクールの中での競争に勝ち抜く必要があるってコトか。。。
 師:戦略に基づいてダンスや語学のトレーニングをし、
髪型やスタイルまで作り込んでるのは日本も見習う必要があるがのぅ。
バンドの演奏力も最初の20秒で分かる
け:バンドの場合は?
 あ:今回はさすがに食いついてるわね。。
 師:バンドの演奏力は最初の20秒で判断できるな。
 あとはボーカルが出てくるのを待つが、ボーカルについては上の話と同じじゃ。
わ:に、20秒と言ったらイントロ(前奏)も終わってないくらいですが?
け:だいたいAメロ入って落ち着いてきて、サビくらいでノリが出てくるもんじゃないんですか?
師: ほとんどのバンドはケンジ君が言うような感じじゃな。
それが完全に「普通のアマチュア・バンド」じゃ。
 け:ふ、「普通のアマチュア・バンド」。。。。。。。
 り:あらら、こっちも撃沈したわ。。。
師:でも、メジャーのCDを聞けば分かるが、プロは1小節目からバッチリ合ってるもんじゃ。
プロとアマの差は「リズム・チューニング・ミュート」が大きいのぉ。
 他にバンドに期待するのは「良い曲」「売れる曲」を書けるかどうか、だけじゃ。
け:ギターソロとかは?
 師:「ギターソロでCDで売れるか?」を考えれば、自ずと答えは分かるじゃろぅ。
メタル系のバンドで、ギター雑誌の表紙を飾れるくらいのギタリストがいるなら別じゃが、
 それ以外ではカッチリ+タイトにプロレベルの演奏ができているかどうか、しか気にしないな。
け:ひょ、表紙。。俺無理。。
ま:ケンジの場合は、まず間違えないことなんじゃない?
 わ:するどい指摘!
 あ:まぁプロのミュージシャンが間違えてるところって見たこと無いもんね。
 師:そりゃぁプロじゃからのぉ。
  100回弾いて100回とも間違えないで演奏できる
 (ようになるまで練習する)のがプロ・ミュージシャンとして最低限必要じゃ。
け:俺、10回に一回しかノーミスで演奏できないのに。。
 り:少なっ!
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まとめ
あ:では、今回のまとめ!
ま:デモテープ、聞いてもらえるのは20秒。
り:1曲目歌い出し~1コーラスまでの完成度を高めよう。
 わ:デモテープはどんなに多くても3曲まで。
あ:あれ?ケンジは?
 ま:。。死亡してる。。。
あ:バンド演奏については、またいつか、まとめましょう!
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Originally posted 2011-08-21 17:14:00.



